2021年頃より「オススメの医学書」について公に述べるようになり、2025年11月までできるだけ最近の書籍を反映するようにしていた。
しかし、私もいわゆる「老害」になりつつあり、世代の違う若者と感覚が乖離する傾向を感じるようになった。なので、できるだけ宣伝せずにいるようになったが、私以上の「老害」が跋扈するのも癪なので、それに対するアンチテーゼをここに打ち立てておくこととした。
まずは、根本の疑問から立ち向かっていきたい。
「みんなが買っているから」なんていうクソみたいな理由を述べるべきではないのは言うまでもないだろう。
書籍が本当の意味で「最新の情報」であることはない。執筆から出版までの過程を考慮すると、1年以上はかかっている。いかに著者がその間の期間を埋めたとしても、ラグがなくなることはない。(厳密には)最新ではないとしても、「新たな情報」を得るために私たちは書籍を買うわけだ。
医学書の書籍の形態としては、大きく2種類だと考える。
前者は専門の最前線ではない者がそれを模倣するために読み、後者は専門家が専門性を極めるために読む。そういったことを推定して記述していると考える。もちろん、この形態が一部重複する形で作られている書籍もあることは言うまでもない。
私たちは、**自分の「確固たるもの」**を確立するため、そしてそれを刷新しながら確立し続けるための「ツール」として、医学書は存在している。
「確固たるもの」とぼかしたが、これは分野・業務によって得るべきものが異なるからである。例えば、内科医寄りなら知識がベースになるであろうし、外科医寄りなら手技・技術がベースになるであろう。循環器や腎臓のような双方が絡む人もいると思われる。
また、個人の能力もそこには関与する。例えば認識能力。聴覚優位or 視覚優位、文字優位or絵優位でもだいぶ異なる。記憶のやり方もしかりで、見るだけでも覚えられる希有な人間もいれば、一度書いた方がよい人間もいる。なお、私は「経験」しないと実感しないヤバい人種であり、かなり自分の中で「体系化」しないとダメである。
様々な要素を総合的に判断することになるため、一概に「医学書を用いるのが正しい」というのは間違いであり、だからこそ私は「おすすめ」について過去に記載したものの、不安につけ込んで医学書をたたき売ることを、私は絶対にしない。