はじめに

最初のオススメ本については下記リンク先を参照。

研修医スタートにオススメの本ver.5.2

とはいえ、この冊数では「少なすぎる」と感じる人も多いだろう。

実際、あれだけの冊数ではどうにもならない人も多いだろうし、あれだけでどうにかなる人はごく少数だと思う。とはいえ、雑に色々紹介するのも違うかなぁ、と思っている。

今回紹介する医学書全てを、必ずしも勧めるわけではない。各人が環境に合わせて調整するのが望ましい。ただ、紹介するにあたり「過不足なく」という点を考慮したときに、重複を承知で紹介しておいた方が無難なものも、ここでは紹介している。この前提を念頭に読み進めてほしい。

医学書の役割

医学書を大きく分けると2種類だと思っている。

  1. 最新のエビデンスを反映するタイプの書籍
  2. ボクの考えた最強の方法を紹介するタイプの書籍

本来は前者が望ましい。しかし、エビデンスとして確立するには十分な研究モデルが作れないが、重要な考え方・知識がある、というのも必要になる。だから後者の存在を私は否定できない。まあ、正直にいえば、これもまた濃淡があるところだと思える。

自分が専門とするからより詳しく、と感じる場合もあるだろうし、施設的にこの知識は必要だから本を用意する、という場合も考えられるであろう。

ただいずれの場合においても、この本のエビデンスはどうなのか?というところを少し念頭に置きつつ、Narrative basedなのか、それともEvidence basedなのか、を意識して書籍を利用するのが望ましいと考える。

画像診断

この分野は放射線科の人間は論文を追うことになるだろうが、体系化されたレビューをみることは他科の人間はほぼない。その一方で、どの科の人間でも放射線画像と関わりを持つ必要があるため、医学書として体系化されたものが必要になりがちである。個人的には、放射線科研修を初期研修でできるなら、経験しておいた方がよい(画像オーダー文の重要性が実感できるだろう)。

感染症