はじめに

世の中には多様な教育手法が存在するが、中には問題のあるものもたくさんある。それに対するアンチテーゼとして、私6treeの教育手法を紹介する。

なお、私が囲碁において「辻教え」をやれている理由はここにある、と私は思っている。

常人レベル

  1. 介入より先に「いきさつ」を聞く

    間違って「理由」を問いただす人間がいるが、相手を咎める行為になりがちなのでNG

    思考の流れを傾聴するのが優先。傾聴せずに介入することは地雷を踏み抜くことになりがち。

  2. 手本の解説をする

    ベースの知識が異なるため、言葉(音)だけの解釈は複数に分岐する可能性が高い。

    解釈を収束させるべく、言葉や絵、実践例など複数の手段を同時に行使するのが望ましい。

    守破離の「守」とすべきものを提示するのが望ましい。

  3. 自分が教えた内容と違う手法を採用してもよい(強要は絶対にしない)

    各人の特性があるため、教えた内容を踏まえて楽なやり方を採用してもらうのが望ましい。

    無理してまねを要求することは、相手に過大な負荷を与えることになる。

    守破離の「破」や「離」への移行は、早い人もいれば遅い人もいる。

  4. 適宜てこ入れをする(継続性の担保)

    教えた内容がどのように相手の中で解釈され、具体的な行動に反映されたか確認する。

    上記1~3をベースに、必要に応じて介入を試みる。

才能レベル

  1. 相手を観察して「特性」を読み取る。

    無意識と意識の境界、comfort zoneの位置・形状を大まかに特定する。

  2. 自分の手本を分析し、必要な部分を言語化する。

    不要な言語化は行わないこと(無駄な意識を要求しないこと)。

    無意識的処理と意識的処理を区別すること(相手によって異なる)。

  3. 介入する人間は「自分」が望ましいのか?

    相手の時間をどこまで奪うべきかを検討すること。

    奪う時間に応じた「教育」を提示すること。

    なお、相手の努力に過度な期待をしないこと。

  4. 介入目的および結果がどの程度反映されているかを確認する。

    観察と分析を(非言語的な)処理のもとで行うこと。

    本人(or保護者などの第三者)から説明を要求された際に、即座に言語化できること。